美ボディを目指すための女性の理想の体脂肪率は?

ダイエットや肉体改造を始めようと考える時、体重以外にも気にして欲しいのが体脂肪率。
筋肉に対して脂肪の体積は約1.2倍と言われていて、同じ重さでもその見た目には大きな違いが出てきます。筋肉と体脂肪の役割を理解し、より美しい美ボディを手に入れましょう。

体脂肪は悪者じゃない

私たちの体の中には主に二種類の体脂肪があります。
ひとつめは皮下脂肪。皮膚のすぐ下につく脂肪で、女性は子宮を守るため腹部の皮下脂肪がつきやすいと言われています。
もうひとつは内臓脂肪。こちらは腸の周りなどにつく脂肪で、比較的男性の方がつきやすいと言われています。見た目には太っていないのに体脂肪率が高い人はこの内臓脂肪がたくさんついている場合が多いです。

さて、ではこの体脂肪、少なければ少ないほど健康で美しい体を作れるのでしょうか?
実はそれは違います。自己流の厳しいダイエットで体脂肪を落とし過ぎては、様々な弊害が現れてしまう可能性があります。
体脂肪が私たちの体に与えてくれるメリットもしっかり知りましょう。

体脂肪を落とし過ぎると筋肉量が落ちる

私たちは通常食事で得たエネルギーを消費して肉体を動かしていますが、エネルギーが不足すると体内の脂肪が消費されます。それがダイエットの原則となる訳ですが、過剰に体脂肪を落としてしまうと今度は筋肉を燃焼して生きる為のエネルギーを捻出する為、筋肉量が減っていってしまうのです。
筋肉が減ってしまっては体力も落ちますし、その状態で体調を崩してしまっては回復も遅れ、身動きを取るのも大変になる場合すらあるのです。

体脂肪は体温が下がるのを防ぎ、免疫力を上げてくれる

体脂肪は体内の熱が外に逃げるのを防いでくれる働きがあります。体脂肪率が低すぎる体は体温を保つことが難しくなる為免疫力が下がると言われていて、極端に低い体脂肪率を維持しなければいけないプロのアスリートなどは風邪をひきやすいという話もあります。

妊娠を希望されている方にはある程度の体脂肪は必要

女性の体は子宮を守る為、腹部の体脂肪がつきやすくできています。そのため体脂肪率が極端に下がると、体が「妊娠の準備が整っていない」と判断し、妊娠しにくくなってしまうのです。
よく急激なダイエットで生理が止まると噂されますが、それも突然エネルギー源を失った体が「今のは母体が生きることが優先」と判断することによるものなのです。

女性らしい美しい身体とは

体脂肪が健康的な肉体を保つ為に必要なものであると分かりましたが、女性らしい美ボディを得るにはつくに任せて脂肪をつけるわけにもいきません。絞り過ぎも体に良くないし、体全体をぽちゃぽちゃせては美ボディとは呼べない…女性らしい、美しいカラダとはどんなものなのでしょうか。

それはなんといっても「女性らしい柔らかさを感じさせつつメリハリのあるボディ」ではないでしょうか。
ふっくらとした胸、キュッと上がったお尻、引き締まってくびれたウエスト。そして意外と女性らしさを感じさせるのは、デコルテの美しさです。スッキリとした鎖骨周りと薄い肩は思わず守りたくなるような華奢な印象を与えます。
この辺りのポイントを抑えながら、メリハリのある美ボディに必要な体脂肪率を具体的に見ていきましょう。

美ボディである為に理想の体脂肪率は

それでは体脂肪率別に、体型にどのような変化が出るのか説明していきます。

体脂肪率10%台前半、ボディビルダー級の作り上げた肉体

ここまで絞り込むと、女性らしさはほぼないといってもいいでしょう。首を支える盛り上がった肩から六つに割れた腹筋、筋肉の境目がはっきりわかる二の腕や太もも。
胸やヒップの脂肪もほぼなくなる為、男性に近い体型になります。もちろん極限まで作り上げた肉体には特別な美しさがありますが、女性らしい美ボディという点ではイマイチかも。

女性からカッコいいと言われるカラダ、体脂肪率15~20%

女性アスリートやフィットネスインストラクターなどはこのあたりが多いです。無駄なく引き締まったウエストには憧れの筋肉線。体脂肪を削ぎ落とした、という印象を受けやすいこのカラダは、多くの女性の憧れですが、女性に柔らかさ、優しさを求める男性達はちょっと尻込みしてしまうことも。

モデル並みのメリハリ美ボディ、体脂肪率20%台前半

服で隠れていても分かる、スッキリと締まった肉体。体脂肪率20%台前半になると、筋肉よりもほっそりしたボディというイメージになります。
華奢な手足、細いウエスト、胸やヒップはツンと上を向いていて、無駄のない、芸術的な美しさとでも言えそうなボディラインが見られるのがこの辺りです。

日本人男性に圧倒的人気を誇るふんわり美ボディ、体脂肪率25%前後

ずばり日本人男性の多くを虜にするのが体脂肪率25%前後のボディです。
脂肪のつきやすい胸やヒップはふんわりと柔らかく、ウエストや二の腕はすっきりと華奢な雰囲気。実は妊娠に最も適している体脂肪率が25%程度と言われていて、そうした動物的本能もが女性らしくて美しい美ボディだと感じさせるのです。

グラマラスな魅力、体脂肪率30%以上

体脂肪率が30%を超えると、第一印象がぽっちゃりした人、になることが多いでしょう。むちむちのマシュマロボディは男女共親しみやすさや安心感を感じやすく魅力的ではありますが、女性らしいセクシーさは少し弱くなるかも知れません。
つまり最も女性らしさを感じさせる美ボディに必要なのは、20~25%くらいではないでしょうか。

さいごに、美ボディに必要な理想の体脂肪率が分かったところで、憧れの美ボディに近づくべく、運動や食事に気をつけていきたいところですよね。
体脂肪率を調整するにはやはり、正しい食事量、食事の内容、そしてご自身に適した運動が必要です。
体脂肪率を落としたい場合は特に、ただ食事量を減らすことに重点を置きがちです。しかしそれでは最初に記載したような、体を作る筋肉まで衰えさせてしまうことになるのです。

体脂肪率は、体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100で出すことができます。
まずは体組成計などできちんとご自身の体の状態を知り、そこから目標に見合ったストレッチや食事の改善をゆっくりしていきましょう。

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