中年太りが気になるのは30代後半から40代前半にかけて、そして本格的に中年太りに悩まされるのは40代後半から50代にかけてと言われています。
中年太りが板についてしまうとなかなか元の体重と体型には戻りにくく、放置すればするほど中年太りを加速させ、その結果、身体の不調や生活習慣病にかかるリスクが高まりますね。
そのうえ、メタボ体型になるのでおしゃれをしても決まらず、カッコ悪いおじさん、おばさんに見られてしまいます。
そこで今回は、中年太りスパイラルに陥らないためにも、30代・40代・50代別に適切な対策方法を紹介したいと思います。
30代からは10代・20代の頃とは明らかに体質が変わる
30代からは自覚しなくても、10代・20代の頃とは明らかに体質が変わります。
まずは「基礎代謝量」です。
何もしなくても自然にエネルギーが代謝されるのは10代から20代前半がピークで、後は徐々に基礎代謝量が低下し、食べた分だけ太りやすくなります。
さらに筋肉量も低下するのでちょっと運動しただけではカロリーが減少されにくく、その結果、中年太りの仲間入りになってしまうのです。
中年太りを回避するのは30代から!30代の中年太り解消対策
30代の人は仕事や家庭での責任感から、ストレスがたまりやすい環境にあります。
ストレスを感じるとアルコールや食べることに走ってしまう人がいる一方、それほど食べたり飲んだりしなくてもストレスで太るということが証明されています。
ストレスが増えると男性・女性問わずホルモンのバランスが崩れ、代謝機能が低下して脂肪をため込みやすくなるのです。
また甘い物が欲しくなるという人も少なくありません。
特に30代は10代や20代の頃食べていたスナック菓子や清涼飲料をやめられない人が多く、若い頃の感覚でついつい手が伸びるという人も少なくありません。
したがって30代からは若い頃の高カロリーの食生活を見直し、基礎代謝に見合ったカロリーの食事に改善する必要があります。
またストレスはアルコールや食べることで解消するのではなく、ウォーキングやスポーツで解消するようにしましょう。
さらに成長ホルモンを促して基礎代謝をアップさせるためにも、質の良い睡眠がとれる環境にすることが大切です。
眠る前に38℃から40℃のお湯にゆっくりつかってから眠るとか、テレビ、スマホ、パソコンは眠る2時間前には使用しないようにすれば、疲れているのに寝付けないという状況も徐々に改善されていきます。
このポッコリお腹ヤバイかも?40代の中年太り解消対策
ポッコリお腹が出始めるのは30代後半から40代にかけて多いようです。
仕事でのお酒のお付き合いが多くなるとビールの量も進み、ついつい飲み過ぎてビール腹になり、その結果、スリムな体型からメタボ体型へと変化してしまいます。
またこの頃になると周囲の同年配の人が同じような体型になるので、「40代なんてこんなもの」と思ってしまいがち。
でもこのままポッコリお腹を抱えたままでいると、大変なことになります。
自分の健康や家族のためにも、その危険な中年太りは解消させてしまいましょう!
特に男性の場合は内臓脂肪をため込みやすく、皮下脂肪が増えやすい女性に比べて生活習慣病にかかるリスクが高まります。
40代の中年太り解消対策として有効なのは、やはり食べるカロリーを減らすことです。
カロリーが高い洋食が好きな人も多いかと思いますが、40代になったら和食中心の食事に切り替えましょう。
和食でも揚げ物は控えて煮物や魚料理など、中性脂肪が付きにくい食事に変えるのが理想的です。
ちなみに魚ではサバがおすすめ。
サバにはGLP-1という痩せホルモンと、中性脂肪と悪玉コレステロールを低下させるEPAが豊富に含まれていて、数値が気になり出す40代の人にはイチオシの食材です。
サバの水煮缶を利用すれば味付きのサバ缶よりもカロリーが低く、調理も楽で料理のバリエーションも増えます。
さらには一般にはなかなか摂取することがないオキアミから抽出した「クリルオイル」というのもおすすめでよくサプリメントに配合されています。
中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールもとても高くなってくるのでEPAやDHAが多い青魚が良いのですが、サプリメントも人気で効率的に摂取できるので良いと思います。
ちなみに私はEPAやDHAのサプリも飲んだりしています。

また身体を動かすことを忘れずに。
短い距離は車や自転車ではなく、できるだけ歩くように努めましょう。

体調と体力も考慮して!50代の中年太り解消対策
50代になると若い頃のようなキツイ食事制限や運動でのダイエットは、体力的に無理になってきます。
特に体調の悪い時に無理をすると、身体の不調を助長させるので無理のない方法で中年太りを解消する必要があるのです。
そして50代になると30代の頃に比べて、自然と食事量も減ってきます。
若い頃には焼き肉数人前を平らげたというツワモノでも、50代になると1人前足らずで十分という人が多くなります。
でも食事量以上に減少してくるのが基礎代謝量です。
50代になると食べていないのに痩せない、と嘆いている人をよく見かけます。
その理由は、基礎代謝量がさらに減少しているからなのです。
かと言って基礎代謝量を増やそうと運動量を増やすと、身体に負担が掛かってしまいます。
そこで50代の中年太り解消におすすめなのが、「スロートレーニング」です。
スロートレーニングには筋トレなどもありますが、イチオシはスローラジオ体操。
ラジオ体操は身体に負担が掛からずシニアでも無理なく毎日行えるので、すでに生活習慣病にかかってしまった50代でも安心して行えます。
ラジオ体操はNHKのEテレで午前6:25~6:35に行っていますので、最初は見ながら体操してみましょう。
そして覚えたらテレビでやっているスピードよりも倍くらいのスロースピードで行えば、結構良い筋トレになります。
このスローラジオ体操にプラスしてできるだけ歩く機会を増やしたら、無理のない中年太り解消と健康維持につながります。
あとは水泳も良いですが水をウォーキングするのもいいですね。
まとめ
このように中年太り解消法は30代・40代・50代と年代により異なってきます。
これは男性も女性も変わりありません。
それぞれの年齢に適した方法を取り入れることで、リバウンドのリスクも低くなり確実に中年太り解消につながるのです。
見た目の体型を気にしてもっと早く、さらにスリムにと焦らず、健康のことも十分に考慮して中年太り解消に努めることが大切です。

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